【小論文基礎】小論文がかけない人が何をすべきか。

【小論文基礎】小論文がかけない人が何をすべきか。

こんにちは。今回は、小論文対策の基礎を抑えたいと思います。

この記事で伝えたいこと

小論文で、何が求められているのか

小論文の、大まかな書き方

では、行ってみましょう。

小論文とは

まず、小論文とは、自分の意見・考えを伝える文章のことです。広い意味では、意見文と言い換えてもいいかもしれません。

教科書でよく見る

・「地球環境を守るために、〇〇をするべきだ」

・「日本人は、西洋人と、〇〇という点で異なる」

という文章も、とても長いですが、同じ仲間です。筆者の考えたことを書いていますからね。

これらの共通点・ポイントは2つです。

小論文に求められているもの

自分の意見

オリジナルの根拠

自分の意見

自分の意見は、伝えたいこと・主張です。

・「死刑制度は、なくすべきである。」

・「これからの医療では、患者の心のケアを重視したほうが良い

・「外国人が日本でより暮らしやすくなるためには、日本人の持つ価値観を学校教育を通して変えていくと良いと考える。

これは実は大事ではありません。だって、「死刑制度をなくすべきである」という意見も、「死刑制度は、あったほうがよい」という意見も世の中にはありますよね。ここにあまり大きな重点は置かれていません。

オリジナルの根拠

オリジナルの根拠は、「なぜそう思うのか」という理由です。

「死刑制度は、なくすべきである。」なら、例えば、

・「死んで終わりではなく、生きて償うべきである。」

・「犯罪者にも人権はあるから、命を奪っていいことにはならない」

というような理由ですね。

小論文で大切なのはこの理由です。

書くときに注意すること

ここからは注意することを書きます。

注意すること

・「問題は何か」よく読みましょう。

・結論から書きます。が、理由から考えます。

・まずは、型にはめましょう。

・たくさん書きましょう。

・いい小論文を読みましょう。

1つづつ解説していきます。

・何について書くのかよく読みましょう。

例題を出します。
「看護職を選んだ理由」について、あなたの職業観・職業に対する希望・職業に対する考えを800字以内で書きなさい。(足利大学)

看護志望でない人も、ちょっと立ち止まって何を書くか考えてみてください。

これ、なれていない人は、よく間違えます。

聞かれているのは、「看護職を選んだ理由」ではなく、「あなたの職業観・職業に対する希望・職業に対する考え」です。ですから、「私は看護師という職業を、こういう職業だと思っています。だから看護師になりたいです。」という職業に対するイメージを聞かれています。

・まずは、型にはめましょう。

最初からオリジナルで書ける人もいますが、まずは型にはめて書きましょう。
スポーツと同じで、基本は抑えたほうが、上達が早いです。

基本の型:がっちり型
・ 主張
・なぜなら、
・しかし
・(さらにー加えてー)
・したがって・以上から(主張)


慣れてきたらこの方を崩して、自分なりの書き方をストックしましょう。

・結論から書きます。が、理由から考えます。

小論文は結論から書きます。「私は〇〇だと考える。なぜならー。」という順番ですね。
しかし、何を書くか考えるときは、理由から先に考えましょう。

例えば、この記事の最後にあるおまけの小論文では、
(順番が前後してすみません。)

主張「個性はオリジナルじゃなくてもいいじゃん」
理由「だって、個性は自分が自分を評価できれば、それでいいから。」
説明1「もう少し詳しく言うと、私は個性っていうのは、自分が他人と違うって比べるためのものだと思っているの。」
説明2「だから、その対象は、「世界中の人」じゃなくて、「目の前の人」だけで十分でしょ?だから、オリジナルじゃなくてもいいじゃんって思ったんだ。」

という順番で書いていますが、考えるときは、

説明1「個性かー、個性っていうのは、自分が他人と違うって比べるためのものだよね。」
説明2「でも、比べるのは友達みたいな「目の前の人」だけだよね。」
理由「だって、個性は自分が自分を評価できれば、それでいいから。」
主張「じゃあ、個性はオリジナルじゃなくてもいいじゃん」

という順番で考えるはずです。
「逆の順で書く」のは、うまくまとめるポイントです。

・たくさん書きましょう。

量より質という言葉もありますが、そもそも量を書かないと質の上げ方がわかりません。まずは量からです。
まずは、代ゼミの「新小論文ノート」がおすすめです(この記事の最後にリンクがあります)。これを買ってたくさん書きましょう。

・いい小論文を読みましょう。

自己流だけでは限界があります。
これもスポーツと同じです。上手い選手のマネをしましょう。
お手本となる小論文を読んで、参考にしてください。
それから、添削を受けるのは絶対必要です。
学校の先生に頼んで直してもらいましょう。

ちなみに私も添削を請け負っています。
私に添削してほしい!という方が、もしいらっしゃたら、メールを下さい。
詳しくはこの記事の最後で説明します。

おまけ 具体的な小論文を見てみましょう。
これは私(うぃん)が書いた小論文です。
ちなみに、2010年「静岡県立大(看護:前)」の過去問です。
みなさんがこれから書く過去問とかぶらないように古いものを選んでみました。

課題:文章を読んで「個性に対するあなたの考え」を書く。(文章は著作権の問題上省きます。)

 著者は人が個性だと思っているものが実はオリジナルではなく、同じような背景を持つ人に共通のものであることを述べている。確かにオリジナルではないかもしれないが、私はオリジナルであることは、個性の意義とそれほど関わらないのではないかと思う。なぜなら、個性の意義とは、自分が自分自身をどう評価するのかという相対的なものさしでしかないと思うからだ。
 個性とは自分のアイデンティティと深く関わっていると考える。自分自身がそれを「個性だ」と考えることで、他者とは異なる自分の存在意義を確認することが本質的な役割なのではないだろうか。それは確かに他者との違いが必要であるが、ある限られたコミュニティの中で他者と違えばよいのであり、広く世界の中で唯一である必要はない。そこに必要なのは、「眼の前の他者と異なる」ことであるはずだ。
 むしろ、その意味で個性の違いは必ず存在し、それが自己の意味を規定する重要な要素となるのではないか。すなわち、ある他者と照らすことで自分の個性は浮き彫りにすることができ、初めて自分で認識できるようになると考えられるからだ。
 照らすことで現れる個性の差異に、優劣は存在せず、その差からただ自分の個性を確認する。この作業を繰り返す中で初めて明確な自分の個性がつかめるようになるのだ。
 本文中で筆者が提示した例もこの論を支持している。英語という異なる個性と照らすことで日本という自分の中のフレームワークを捉える継起としている点で、つまり対比こそが個性の確認の方法であるといえるのではないか。
 筆者がこのような気づきを得たように、自分のコミュニティからでて、多くの個性と自分の個性を照らし合わせることで、自分を捉えなおすことは、人生における自分の軸を持つことにもつながるのではないだろうか。
 以上から、個性とは、自分自身のあり方を模索するためのものさしであると考える。(779字)

さていかがでしょうか。

ここでは基礎的なテクニックをお話しました。まずはこれを意識しながら小論文に取り組んでみてください。

当然ですが、小論文に取り組むのは、早ければ早いほうがいいです。

もちろん毎週・毎日書くのは直前期になってからで構いませんが、まずは、2週間に1本くらいのペースで書き始めてみましょう。

それから、もし私に添削してほしいという場合は、連絡をください。

ZOOMによる面談と小論文添削をセットで行います。

ご連絡、お待ちしております。

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対象生徒:小論文を書きたい人

内容:ZOOM面談によるケアと小論文添削

※一回のみ・毎週・2週間に一回・月に一回など、頻度はご指定いただけます。

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