【否定解説】漢文の否定形をわかりやすく解説!【高校国語解説】
こんにちは!ここでは漢文の否定形を勉強しましょう!
否定?「No」ってことでしょ?かんたんかんたん!
否定と言っても、実はいろいろな種類があるのです!そして、否定は重要です。なぜなら、 文章の内容が180度変わるから!
単純否定
二重否定
完全否定・部分否定(発展)
単純否定
まずは、基本の否定です。
画像の一番下を見てください。3種類に分かれます。
1つ目の「動作・状態の否定」は、「吾不食=私は食べない。」というような、動作や状態を否定します。また、弗は「決してしない(never)」という強い否定です。
2つ目の「内容の否定」は、「吾非天才=私は天才ではない。」というような、文章の内容を否定します。「非ず」の前には「に」が必ず来て、「に非ず」となります。
3つ目の「存在の否定」は、「吾無怒=私は怒ることがない。」というような、その存在をそもそも否定します。勿と毋は「するな」という禁止の意味です。
レベルアップ:受験対策
単純否定を用いた特殊系です。
最初の3つは、「ーすることができない」という意味は同じですが、その原因が違います。違いは以下の通りです。
- 雨が降っているので、ピクニックに行くことができない。(自分外の原因)
- 友達と喧嘩したので、ピクニックに行くことができない。(自分内の原因)
- 忙しくて時間がないので、ピクニックに行くことができない。(機会がない。)
最後の否定は、No music No life (音楽がなければ、生きられない)と同じ構造です。
二重否定
基本の二重否定は以下のとおりです。
赤が動作の否定・緑が内容の否定・青が内容の否定
否定の漢字が2つならんでいますね。気をつけることは、下の否定を訳してから上の否定を訳すこと。つまり、下の否定を上の否定がさらに否定しているのです。
レベルアップ:受験対策
否定の特殊系と二重否定のあわせ技です。最初には、再読文字が出てきていますね。
完全否定・部分否定
完全否定と部分否定は非常に似ています。
赤い否定語は、紫の部分を否定しています。つまり、否定語より下の部分を否定するのです。逆に、否定語より上の部分を否定することはできません。
いかかでしょうか。しっかり理解したら次に行きましょう!
以上!こういった基礎がまだ不安という人は下の問題集がオススメです!
問題と解説が載っていて、やさしい説明があるので、苦手な人もゆっくり基礎を固められると思います。また、バンバン問題をときたい人は、問題部分だけやって、わからないところだけ解説を見ればいいので、どんな人にも向いています!ぜひ!