【置き字の役割】読まない置き字の意味は何?【高校国語解説】

【置き字の役割】読まない置き字の意味は何?【高校国語解説】

ここでは、置き字について勉強しましょう。

置き字とは、「読み方がない字」のことです。でも、意味はあるのです。例を見ましょう。

「而」という字がありますね。これは「置き字」です。読みません。

でも、「而」は接続の意味があります。そして、これは順番的には「而」の直前に読む字「欲スレドモ」の「ドモ」になっているのです。

つまり、「漢字としては読まないけど、送り仮名に変身している」のが、「置き字」なのです。

置き字

では、具体的な置き字を見ていきましょう。

置き字は意味ごとに4つに分けられます。

置き字の4種類

前置詞 

接続詞 

断定

疑問・反語・詠嘆

前置詞は、同じ漢字でもどの送り仮名に変身するかによって意味が色々あります。

接続詞は最もよく出てきます。順接(and)の意味も逆接(but)の意味もあります。これも変身する送り仮名によって意味が見分けられます。順接(and)は主に「テ」(ex.食べて、お腹いっぱい)。逆接(but)は主に「モ」(ex.食べたけれども、お腹空いた)と読むことを覚えておきましょう。また、文の最初に出てくる場合と、文の途中で出てくる場合で読み方が違います。

断定は「である。」というような言い切りの意味です。

疑問・反語・詠嘆は、疑問・反語・詠嘆の文型の一部として使われます。詳しくは疑問・反語・詠嘆ページで。

また、一番左に、一つだけ漢詩のリズムを整えるという役割の置き字があります。これは、漢詩にのみ出てきて、意味も読み方もありません。

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