【比較最上選択の共通点】漢文の似た項目を関連付けて定番テーマを読み解く!【高校国語解説】
- 2022.03.04
- 漢文

ここでは、比較・最上と選択について勉強します。
漢文の文章では、よく「王様と家臣の会話」が出てきます。そこでは、「人物」や「政策」において、どちらがより優れているかを比べさせるという内容があります。
そこで、今回学ぶ「比較」「最上」「選択」がよく出てきます。なので、しっかり抑えておきましょう!
比較・最上
選択
比較・最上

さっそく、比較・最上からいきましょう!
まず、画像右の2つは比較です。英語でいうとbetterです。「AはBのようではない。」という訳で、簡単に言えば「Bのほうがいい」という意味を表します。
次の4つは、最上です。英語でいうとbestです。今見た比較の「不(動作否定)」を「莫=無(存在否定)」に変えています。これは「Bのようなものは(他に)ない。」という文で、「Bが一番いい。」という意味になります。
次はまた比較です。英語でいうとmore+形容詞です。 最初の比較は、「どっちがいい」という比較でしたが、この比較は、「どっちが〇〇だ。(高い・大きいなど)」という形容詞を使った比較ができます。■のところに高い・大きいなどをいれます。
一番左は、英語でいうとmost+形容詞です。「莫=無(存在否定)」を使って、Bよりも■なものはない」という文になっています。
選択

選択です。比較と似ていますが、AかBかというので、どちらかを選ぶという文です。
まず、右から3つは先程の比較とほぼ同じ意味です。2つ目と3つ目については比較と同じ形が出てきています。「与A(=Aよりは)」が前置詞句として、ひとまとまりになっています。
4つ目と5つ目は、否定的な選択です。「AとBなら、Aのほうがまだまし」という文型です。
最後の6つ目と7つ目は、選択の疑問です。「AとBならどちらがいいのだろうか。」と質問する形です。ですが、これは純粋な質問ではなく、反語の仲間です。したがって、「AとBならどちらがいいのだろうか。やはりAよりはBのほうがましだ。」という訳になります。
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