【古典】過去の助動詞!連用形に付く助動詞【高校国語解説】
- 2022.07.31
- 古文

ここでは、連用形に付く助動詞をまとめておきましょう!
連用形に付く助動詞の共通点

連用形に付く助動詞のキーワードは「過去」です。「過去」そのものを表す助動詞もありますし、「過去〇〇(過去推量とか)」という形もあります。つまり、この助動詞を覚えておけば、文章を読むときも「あ、過去の話をしているんだな!」とわかります。
では、次から、具体的な助動詞を解説していきますね。
連用形に付く助動詞
き

「き」は最もよく使う助動詞の1つです。みなさんが「昨日、カレーを食べた。」というときの「食べた」と同じように、過去を表します。「野球をした」なら、「野球をしき」になるわけです。
このように、とても良く使う助動詞なので、使う中で形がよく変わり、活用が特別です。表をしっかり覚えましょう。
けり

「けり」です。「けり」も「き」と同じように「過去」を表します。でも、「けり」は人から聞いた話に使います。反対に、「き」は自分がやった過去につかいます。いまの言葉では、「野球をした」というときに、「自分が野球をした」のか、「友達が野球をしたって言っていた」のかわかりませんね。でも、古文では、「野球をしき」なら、「自分が野球をした」。「野球をしけり」なら、「友達が野球をしたって言っていた」という意味になるのです。
つ・ぬ

「つ・ぬ」です。「つ」と「ぬ」は主に、完了の意味を持っています。完了とは「カレー食べ終わった」のような、「終わったよ」ということを表します。ほぼ「過去」と変わりません。
また、もう一つある強意というのは、「きっと」とか「必ず」という意味です。「きっと」とか「必ず」を使うときは、今の日本語で考えても「きっと怒られるだろう」というように、最後に「だろう」が付きますよね。だから、画像の左に書いてあるように、強意のときは「つべし」などの推量の助動詞と一緒になります。それ以外のときは完了です。
たり

「たり」です。「たり」も同じように完了の意味を表します。ただし、「まだ、している」という存続の意味もあるので注意が必要です。
たし

「たし」だけが、例外的に過去と全く関係がありません。
〇〇したいという希望を表します。
けむ

「けむ」は過去の推量や伝聞など、「はっきりしない情報」を表します。カジュアルに言うと「〇〇っぽい」という意味ですね。
ちなみに終止形につく助動詞「らむ」は、「現在推量・現在の原因推量・現在の伝聞」と、「けむ」の現代版です。
以上で連用形は終わりです。他にもたくさん助動詞はあります。
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