【古文の助動詞】助動詞の意味と一覧!未然形につく助動詞の覚え方!【高校国語解説】

古文

こんにちは!今回は古文の助動詞の中でも、未然形に付く助動詞を勉強します!

ここで学ぶこと

助動詞とは

未然形に付く助動詞

まとめ もっと詳しく学びたい人へ

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助動詞とは

助動詞とは「用言に意味を加える」ものです(用言は、動詞・形容詞・形容動詞のこと)。例えば、「読む」に「ず」をつけると、「読まず」となり打消の意味が加わりますね。これが助動詞の仕事です。

では次に、「読まず」の「読ま」を見ます!「読む」が「読ま」に活用しました!「読ま」は活用形でいうと未然形ですね!

なぜ連用形でも終止形でもなく、未然形になったのかというと、「ず」が未然形とくっつく助動詞だからです!助動詞はくっつく活用形が決まっています!これを接続といいます!

助動詞はたくさんあるので、接続する活用形ごとに覚えましょう!

以下の図が接続ごとの助動詞です。まずは、未然形に付く助動詞から。「未然形に付く助動詞 る・らる・す・さす・しむ・む・むず・まし・まほし・ず・じ・り」なんども口に出して、覚えましょう

覚えましたか?では、以下それぞれの接続ごとに助動詞を見ていきましょう。

未然形に付く助動詞

未然形に付く助動詞には特徴があります。図の赤字になっている助動詞(=大半の未然形接続の助動詞)は「まだ起こっていないこと」を表します!これは、未然形という名前自体が「未だ然らず=まだそうではない」という意味から来ていることも関係しています!

では、次に、それぞれの単語を細かく見ていきます。

る・らる

受け身・尊敬・自発・可能の4つの意味があります。頭文字から、「うそかじのる・らる」と覚える人も多いです。文脈によって使い分けましょう。

「る・らる」4つの用法
  • 受け身 「サメに食わる(食べられる)」
  • 尊敬  「先生が話される」
  • 自発  「先週のことが思い出される」
  • 可能  「速く走れる」

す・さす・しむ

まず、「しむ」は漢文でしか出てきませんそれから、図の緑になっているところのように、「せ給ふ」「させ給ふ」のときの「せ」「させ」は必ず尊敬です。それ以外の使役か尊敬かは、文脈で判断してください。

む・むず

意志の用法がメインです。よく出てきます。「いざゆかん(いざいこう!)」「この命、君に捧げん(ささげよう)」など、少し古い言い回しとして、今でもアニメ・漫画などで出てきます。

黄色枠の中、連体修飾とは「思わむ子(=大切に思っている子)」のように「連体形+名詞」で就職する場合のことです。

まし

「もしも」の意味を表すことが多いです!注意するのは活用が特殊であること。「ませ・ましか・まる・まし・まし・ましか・まる」と言って、活用を覚えましょう!

黄色枠の中、「もしもー」の意味の場合、接続助詞「ば(=ーならば)」と一緒になります。「ーましかば、ーまし。」「ーませば、ーまし。」「ーせば、ーまし。」の形で覚えてしまうのが効率的です!

例えば「走らましかば、間に合わまし。(走ったら間に合っただろうに)」となります!

ためらいの意志の意味で使うときは疑問詞と一緒に使います。「なにを買わまし(何を買おうかな)。」

まほし

希望を表します。「食べまほし=食べたい」です!連用形の「たし」も同じ意味があります!

最も出てくる・最も有名な助動詞です。

意味は一つですが、活用が特殊です。「ず・ざら・ず・ざり・ず・ぬ・ざる・ね・ざれ・ざれ」と言って、覚えましょう。

「じ」は活用が変化しません。すべての活用形が「じ」です。

例外中の例外!未然形と已然形の2つの活用形につく助動詞です!

サ行変格活用の未然形と、四段活用の已然形に付きます。「さみしい・り」と覚えよう!

まとめ もっと詳しく学びたい人へ

古文の助動詞が、理解できましたかね?

古文の助動詞は、文法問題等含め、頻出の重要な内容です!

今回の記事で紹介したように、助動詞の理解ができれば、古文の理解が深まります!!

また、多くの高校生が感じているように、独学での古文の学習は難しいです!が、プロのサポートを受けることでその難しさを克服することができます!

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