【現代文】共通テスト9割取る現代文学習法!基礎編!【高校国語解説】

【現代文】共通テスト9割取る現代文学習法!基礎編!【高校国語解説】

・現代文は何を勉強したらいいかわからない。
・問題を解いてもできるようになっている実感がない。

こんな気持になった人は、少なくないはず。

そこで、今回はどんな人でも必ず効果の出る現代文勉強法をお伝えします!

絶対に伸びる勉強方法

では、早速その方法を見ていきましょう!

用意するもの

現代文の問題(文章)

紙(A4がいい)

ペン

これだけです!

では、実際にどうするのか。

やり方は次の通りです。

やりかた

1.本文を読む。

2.本文を内容ごとにかんたんに、まとめる。

どういうことか、まだちょっとわかりにくいですね。

例を見てみましょう。

例:小説の場合

ライくん

小説は好きだし、点数取れるんだけど、いつもなんとなく解いてて、自信ない、、、。

そんなあなたも、なぜ取れるのかが整理できますし、もっと取れるようになるはず!

早速やり方の例を出しますね。

かんたん、かつ、わかりやすいように、「桃太郎」で例を出します。

桃太郎のお話は、皆さん知っていると思いますが、以下のとおりです。

「桃太郎」
 むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
おばあさんが川で洗濯をしていると、大きな桃が流れてきました。
おばあさんが桃をもってかえって、切ってみると、なんと中から赤ちゃんが飛び出してきました。桃から生まれた男の子を、おじいさんとおばあさんは桃太郎と名付けました。
 桃太郎はスクスク育って、やがて強い男の子になりました。

 そしてある日、桃太郎が言いました。
「鬼ヶ島へ行って、鬼を退治します」
 おばあさんにきび団子をもらい、桃太郎は鬼ヶ島へ出かけました。
 旅の途中で、イヌに出会いました。
「やあ、イヌ。私は鬼ヶ島へ、鬼退治に行くんだ。よかったら一緒に行かないか?」
「では、お腰に付けたきび団子を1つ下さい。」
 桃太郎はきび団子をあげました。
こんどはサルに出会いました。
「やあ、サル。私は鬼ヶ島へ、鬼退治に行くんだ。よかったら一緒に行かないか?」
「それでは、お腰に付けたきび団子を1つ下さい。」
 そしてこんどは、キジに出会いました。
「やあ、キジ。私は鬼ヶ島へ、鬼退治に行くんだ。よかったら一緒に行かないか?」
「それでは、お腰に付けたきび団子を1つ下さい。」
 こうして、イヌ、サル、キジの仲間を手に入れた桃太郎は、鬼ヶ島へやってきました。

桃太郎一行は、鬼と戦います。
とうとう鬼の親分が、
「まいった!俺たちの負けだ!」
と、降参しました。
 桃太郎とイヌとサルとキジは、宝物をもって家に帰りました。おじいさんとおばあさんは大喜びしました。
 そして三人は、宝物のおかげでしあわせにくらしましたとさ。

それを、こんなふうにします。

『桃太郎』(2022/00/00) まとめ時間(15分)

おじいさんとおばあさんが桃太郎をひろう【1場面】
おばあさんがももを拾う

桃太郎生まれる。育つ。

鬼を退治しに行くことに【2場面】
→道中で仲間ゲット。
・イヌ
・サル
・キジ
→仲間になる:きび団子と引き換え

鬼ヶ島へ到着・戦闘【3場面】

勝利・帰宅・ハッピーエンド

どうでしょう?

わかりましたか?つまり、わかりやすく、かんたんに書き換えるということです。

次は、ちょっとレベルアップして評論文を見ていきましょう。

例:評論の場合

ライくん

評論は読んでると頭が痛くなってきて、おんなじところを何回も読んじゃうよ。

そんな人も大丈夫!さっきと同じように、かんたんに、まとめて、理解していきましょう!

さて、次は評論です。

例えば以下のような文章があったとします。

「アイデンティティの崩壊」
 昨今、アイデンティティという言葉がいろいろな意味で使われる。定義は様々だが、私は結局の所、自己による自己自身の価値認識と言い換えられると思っている。この自己の価値認識というのは、あるコミュニティの中での自分の立ち位置、つまり、他者との差異によって縁取られる。アイデンティティそのものが定義として相対的であるのだ。その上で、アイデンティティの崩壊などということが叫ばれているのは、現代の人々の自己に対する価値認識が非常に脆弱であることを示しているのではないか。

 近代以降、資本主義と民主主義によって人々は固定された小社会から開放され、自己の所属を自己で選択できるようになった。それはつまり、自分のアイデンティティを自分で獲得しなければいけない時代である。さらに、本来そこに優劣のないはずのアイデンティティに資本主義が競争原理を持ち込み、他者よりも自己が優れた価値を持っていることを証明しようと躍起になる時代が到来している。人々はアイデンティティを探して路頭に迷っているのである。

 では、どうするべきなのか。まず、人々は自分自身とよく対話するべきであろう。自己の存在価値を特定の他者との関わりだけで見つける必要はない。自分の中に多くのアイデンティティを持つべきなのだ。アイデンティティとは柱である。自分を支える柱は多ければ多いほどいい。柱が少ない人間は、その柱を守ることに必死になる。争いが生まれる。多くの柱を持つ人間は、一本なくなったところで気にならない。これが外発的なアイデンティティに踊らされない、最も身近な方法であろう。ここには近代以降長く軽視されてきた自己を見つめるための哲学が有効である。

さて、どんなふうに書き換えるか、わかりますか?

みなさんも考えてみてください。書き換え方に答えはないです。

私が書き換えるならこうです。

『アイデンティティの崩壊』2022/00/00 まとめ時間 20分

・定義「アイデンティティ」=「自分の価値を自分で感じること」【1段落】
→自分の価値は、周りの人と比べて、実感できる。→相対的。
(EX.周りの人と比べて私は優しい)

・問題 「アイデンティティの崩壊は、人々が自分の価値を感じていないからではないか。」【1段落】

・筆者の分析【2段落】
原因1「昔みたいな村社会じゃなくて、みんなが自由に所属を選べる社会になったから」
原因2「資本主義がアイデンティティに競争を持ち込んだから」

・筆者の解決策【3段落】
☆「人は自分と向き合うべき!」→多くの人と比べて、多くのアイデンティティを持つ。
なぜそれがいいのか。→多くのアイデンティティがあれば、1つ失ってもダメージが少ないから。
自分と向き合うには、哲学が有効!

はい、こんな感じです。

みなさん、いかがでしたか?

これをやれば、必ず現代文が伸びていきます。

でも、これをやるときは、絶対に守らなければならないルールがあります。

絶対守るルール

この方法をやる上で、守るルールが5つあります。

ルール

1.1枚の紙に収める。

2.一番上に「タイトル」「日付」「まとめにかかった時間」を書く。

3.自分が分かる言葉で書く。

4.1ヶ月後、半年後、1年後に自分がみて、どんな内容だったか思い出せるように書く

5.同じ文章を何度も何度も直さない。

6.正解を探さない。

はい、以上ですが、ちょっと補足しておきますね。

・「1枚の紙に収める。」はまとめるための制限です。何枚でも使っていいことになると、たくさん書いてしまいそうですよね。一枚という制限があるから、まとめる必要性が出てきます。

・「自分が分かる言葉で書く。」は、自分なりにまとめるための制限です。難しい文章だとわからない言葉を適当に本文から抜き出したくなりますが、それでは意味がないのです。逆に、自分以外の人が読んで分かる必要はありません。自分がわかればいいのです。

・「1ヶ月後、半年後、1年後に自分がみて、どんな内容だったか思い出せる。」は、きちんと分かる言葉でまとめられるかの制限です。その時はうまくまとめた気になっても、記憶があるから思い出せるだけかもしれません。内容を忘れても、その紙だけで大まかな内容がわかるそれを見ながら、内容を他人に人に説明できる、という意識で作りましょう。

・「同じ文章を何度も何度も直さない。」は完璧主義の人向けの注意です。これは、質もある程度大切ですが量が重要です。できるだけ多くの文章に取り組みましょう。

・「正解を探さない。」も完璧主義の人向けです。これは正解がありません。というより、人の数だけ正解があります。だって、自分以外の人が読んで分かる必要はないからです。自分なりのまとめを作りましょう。そのためには、図や表を書いても構いませんし、紙を縦書きで使っても横書きで使っても構いません。

やり方は以上で全てになります。

まとめとオススメ参考書

いかがでしたか?

やることはそんなに難しいことではないです。難易度は、どんな文章を選ぶかによって変わるでしょう。これは高校生向けに書いていますが、中学生でも取り組める方法だと思います。

ぜひやってみて下さい!

また、実践するにあたって、筆者が何を言いたいかわからない!まとめ方がわからない!という人は、参考書を見るといいと思います。これは文章の論理展開を教えてくれる本で、文の構成がわかるようになります。

また、こちらも基礎的な読み方を補助してくれます。特に共通テスト向けなので、共通テストを受ける人にはオススメとなります。

次に、問題集としてはこちら。要旨を答える問題があり、今回紹介した内容とのシナジーがバッチリです!

難しい問題集として、もう一冊。こちらは上位校を目指す人向けの問題集です。

いかがでしょうか!

今回はこんなところで終わりたいと思います。

現代文については、漢字の記事もありますのでそちらもどうぞ。

また、古文漢文についても記事があります。基本的なルールからしっかり抑えて勉強していきましょう!

関連記事:

古文漢文